みんな〜〜! 晩杯屋って知ってるか!? お酒もおつまみも安くておいしい、サイコーの居酒屋なんだ!! 今回は、本サイト「Tokyo Reimei Note」の編集長・石川が大好きな晩杯屋の魅力を紹介するために、同チェーンを運営する株式会社アクティブソースの人事総務部・鈴木さんにいろいろと話を聞いてきたぞ! 場所は、石川がよく行く新宿東口店だ! 撮影担当の池田さんも参加して、飲みながらお話をする楽しい楽しい取材となったぜ!!
取材・文=石川裕二
撮影=池田宏
まずは乾杯だぜ!
――鈴木さん、本日はよろしくお願いいたします。……今日はこのまま直帰ですか?
鈴木:はい、直帰ですが……?(※現在、午後3時)
――(※食い気味に)じゃあ、飲みましょう! 今日は飲みながら話を聞かせてください!!
鈴木:いいですね、飲んじゃいますか!
池田:石川さん、飲みたいだけじゃないですか。
――この仕事を始めて17年が経ちましたが、飲みながらの取材って一度もしたことがなくて憧れていたんです。鈴木さんは何を飲みますか?
鈴木:私はチューハイにします。
――は〜〜い! じゃあ、僕は馬ハイにします。
池田:馬ハイ? なんですか、それ。
――ホワイトホースで割ったハイボールなんです! 僕は、いつも馬ハイしか頼まないです。290円と安いんですよ。
池田:やっす! おれは生ビール490(円)にします。
――いや〜〜、今日はありがとうございます。晩杯屋が大好き過ぎて、先日も横浜まで行ったのに、わざわざ晩杯屋の桜木町店で飲みましたから。
池田:大好きじゃないですか。
鈴木:いえいえ、こちらこそありがとうございます。
店員さん:お待ちどうさま〜〜! 生とチューハイと馬ハイ〜〜!!
――おっ、早い!! このスピーディーな提供も晩杯屋が愛されるポイントなんですよ。言っておきますけど、本記事は広告案件じゃないですからね。僕が晩杯屋を好き過ぎるだけですから。じゃあ、乾杯としますか! かんぱ〜〜〜〜い!
池田・鈴木:乾杯!
▲真昼間から飲む大人3人。金曜日だったので許してください
▲鈴木さん(=写真左)と石川
「安さの秘密は、お客様のご協力の賜物」
――あ〜〜、うまい! 昼間から飲むお酒はサイコーですね。
鈴木:晩杯屋のジョッキは500mlサイズなんですよ。やっぱり、細いジョッキで提供されるとさびしいじゃないですか。
――おぉ、さっそく、晩杯屋のこだわりを一つ知ることができました! 楽しいな〜〜。さて、料理も何品か頼みましょうか。私がいつも頼むのはチーズカリカリ(190円)と揚げニンニク(90円)です。そして、今日のオススメはなんだろな〜〜。
鈴木:今日はいろいろとお刺身が入っています。ホワイトボードにその日のオススメが書かれているんですよ。
▲魚は各店舗でさばいているので新鮮なんだ!
――あっ、イワシのお刺身だ〜〜い好き! イワシも頼みましょう!!
▲注文票には、自分たちの席番号も書いて店員さんに渡すと親切だぞ!
▲オーダーは“手字タルオーダー”を導入……って、“デジタルオーダー”と掛けたダジャレやないかーーーい!
――(※メニュー表を見ながら)ちょっと前まであった氷下魚が大好きだったんですけど、今はなくなっちゃったんですよね。かき酢もよく頼んでいましたけど、もう時期じゃないんだな〜〜。おっ、冷製おでん3種(190円)なんてものが増えている。週に1回、数品変わるメニューも楽しみなんですよね。
鈴木さん:石川さん、メニューは週2のペースで変わっているんですよ。水曜日と金曜日がメニューの更新日なんです。以前は毎日変わっていたんですよ。
――えっ、毎日!? すごいことをなさっていたんですね。しかし、結構頻繁に来ているつもりだったのですが、週に2回もメニューが変わっているとは知りませんでした! その仕組みって、もしかして価格の安さの秘密にもつながっていますか?
鈴木さん:その通りです! 石川さんが先ほど仰っていた氷下魚やかき酢は、正にシーズンではなくなってしまい、価格が上がってしまったんですね。そうすると、安価で提供できないわけです。そのため、メニューに出なくなりました。ただ、代わりに安く仕入れられるものを探して、常に新メニューを開発しているんです。
――それを週に2回もしているんですか!? 企業努力ですね、すごい! それに池田さん、見てくださいよ。もつ煮込みが150円なんです。信じられます?
池田:他のお店だと普通に400円、500円しますよね。
▲スピードメニューの煮込み。みんなが頼む逸品だ!
――ですよね!? やっぱり、安くておいしいっていうのが、お店のコンセプトなんでしょうか。
鈴木:それもありますし、創業者が晩杯屋を開業する前に赤羽にある「いこい」という立ち飲み店で学ばせていただいたんです。いこいさんも安くておいしい立ち飲み店なので、その影響が色濃く出ているのだと思います。
――へ〜〜! あ、店員さん、馬ハイおかわりで!!
店員さん:はいよ〜〜!
池田さん:話聞いています?
――聞いてます、聞いてます!
鈴木:創業者はもともと、自衛隊で勤務していたんです。当時、先輩たちと飲みに行っても、あまりピンと来るお店がなかったそうで、その時に「自分でやるなら、こんな店にしたい」という理想像が晩杯屋のようなお店だったとのことです。
店員さん:はい、チーズカリカリ〜〜!
▲チーズカリカリ(※写真は2人前)。んまそ〜〜!
――チーズカリカリ大好き! 安くておいしくないお店に入って後悔したことは何度もありますから、晩杯屋みたいに安くておいしいお店って、貴重ですよ。
鈴木:ありがとうございます。味のクオリティもしっかり、こだわっています。でも、それはお客様のご協力があってこそ、実現できているんです。飲みものをおかわりする時は同じグラスで提供させていただいていますし、お通しもなければ、おしぼりもありません。取り皿も基本的にはございませんし。そういう、いろいろな部分でコストカットをさせていただいているんです。
店内にあふれるユーモアでハッピー度マシマシ
――そういうことなんですね、言われなければ気づきませんでした。おしぼりは有料なんですよね。高級おしぼり。
池田さん:高級おしぼり?
――そういう品名なんですよ。ユーモアがありますよね。
鈴木:新幹線のグリーン車で提供しているものと同じおしぼりです。70円で提供しています。
――そうそう、厚みがあっていいんですよ。ところで、晩杯屋は安くておいしいだけじゃなくて、提供も早いじゃないですか。スピードも意識されているんですか? 僕、せっかちなんですごく助かっているんですよ。
鈴木:サクッと飲んで帰る人が多いので、素早く提供させていただくことがお客様満足につながると考えています。スピードは価値ですから。揚げ物と焼き物はお時間をいただきますが、冷たいメニューは事前に皿に持って冷蔵庫にストックしておくなど、オペレーションの工夫があります。
店員さん:イワシと揚げニンニクもお待たせ〜〜!
▲40歳になって光り物のおいしさに気づきました
▲90円と安過ぎる揚げニンニク
――今、晩杯屋ってどのくらいの店舗数を展開しているんですか?
鈴木:6月に新しく関西に1店舗オープンして、関西が7店舗になります。関東が41店舗です(※2025年5月時点)。
池田:関東と関西では、ライバル店って変わってくるんですか?
鈴木:どこが競合とは、あまり考えていないですね。と言うのも、立ち飲み店ってハシゴ酒するお客様が多いんです。むしろ、「3杯飲んだら次行こうか」みたいなリズムが生まれるんですよね。
池田:それは、おもしろいですね!
――僕は晩杯屋が心地良くって、5杯くらい飲んじゃいますね。それでも、お会計は2000円ちょっとですよ。恐ろしく安い! うまい! 早い! この世の天国ですよ。
鈴木:うちは客単価が1400円くらいなので、石川さんは飲まれるほうですね。
――その自覚はあります。もう、自分のなかでは晩杯屋が価格の基準になっているので、他のお店に行くと「高いな〜〜」と思って、深酒しなくなりましたね。感謝!
▲昼間から大賑わいの晩杯屋
池田:あの……、すごいものを見つけてしまったんですけど。
――なんですか?
池田:あそこに「ロマネコンティ(450万円)」という短冊メニューが貼られていて……。
▲存在感ありすぎぃ!
鈴木:ああ、これは創業時からあるんです。昔は200万円だったんですけど、どんどん値上がりしていって、今の価格になりました。
池田:過去に頼んだ人はいるんですか?
鈴木:それは企業秘密です。
――めちゃくちゃ気になる〜〜!
人気メニューと晩杯屋の裏ワザ
――ところで、おつまみで人気のメニューって、どれなんでしょうか!?
鈴木:一番人気は、ダントツでお刺身です。多くのお客様が一品はお刺身をご注文しています。次は、野菜系ですね。今は菜の花からし和え(150円)で、季節によってオクラの浅漬けだったり、新玉ねぎのスライスになったり、冷やしトマトだったりします。
――野菜を一品頼んで、栄養のバランスを取ろうとしているんでしょうか。
鈴木:それもあるかもしれませんね。あとは魚のフライや、先ほど注文したチーズカリカリも人気です。
▲どれを頼むか目移りしちゃうぜ!
――揚げ物で言うと、野菜天(150円)も好きなんですよね。でっかい野菜のかき揚げなんですけど。めちゃうまいので、読者のみなさんも食べてください。さて、そろそろ最後の質問とさせていただきます! 野暮なことをお聞きしますが、この超物価高の時代に「安くておいしい」の姿勢を貫く理由を教えてください!!
鈴木:正直、どこかで値上げが必要なのかもしれないとは、感じているんです。一度、2022年の9月に値上げさせていただいたこともあります。そこから2年半が経ち、さらに物価高は進んでいます。でも、石川さん、心配しないでください。赤字になる前に値上げしますので!
――まだ、そこまでには至っていないということですね!
鈴木:はい。と言いながら、6月に値上げする可能性もゼロではないです。それくらい、あらゆる食材の仕入れ値が上がり続けているので。
――たとえ、値上げがあったとしても、晩杯屋の常連さんはそう簡単に離れはしないと思いますよ。それくらい、愛されているはずですから。少なくとも、自分はそうです!! ……あ、最後の質問をしておきながら恐縮なんですが、何か晩杯屋の裏ワザみたいなものってありませんか? ロマネコンティみたいな裏メニューでもいいんですけど。
鈴木:ありますよ! トマト割(370円)というアルコールメニューがあるんですが、味の素を入れるとよりおいしくなるんです。各テーブル味の素が置いてあるので、ぜひ試してみてください。
池田:やってみましょうよ。
――やりますか! 店員さん、トマト割を2つくださ〜〜い!!
店員さん:はいよ〜〜!
▲まずは普通のトマト割をゴクリ
――うん、焼酎とトマトジュースの塩梅がサイコーです。
鈴木:では、次に味の素を入れてみてください。
▲「えぇ〜〜」と言いながら味の素を数回フリフリ
▲むむっ! こ、これは……っ!!
――うん、おいしいです。味に奥行きが出ました。味がまとまるというか……!
池田:一口ください。……ん? これは悪いお酒ですね〜〜〜〜! いや、おいしい!! さらに飲みやすくなりましたね。
鈴木:そうなんですよ。
――ほかにも裏ワザ的なものって、何かありますか? 以前、僕の隣の席の人は塩チーズ(190円)を炙ってもらってたな〜〜。
鈴木:その人、通ですね! 各50円掛かるんですけど、ほかにも生卵、マヨネーズ、天つゆ、海苔のトッピングができます。いろいろなメニューと組み合わせて楽しんでみてください!
常連客に聞く、晩杯屋の魅力
▲常連客Aさんの場合
晩杯屋を知ったきっかけは、たまたまです! 私は関西の出身で、安い居酒屋はたくさん知っているつもりでしたが、晩杯屋は私が知っているどの居酒屋よりも安くて、「これで経営できているの?」と心配になったくらいです(笑)。私が必ず頼むのは、お刺身とチューハイ(250円)です。チューハイは安くておいしいので大好きです!
▲常連客Bさんの場合
常連ってほどじゃないんだけどなぁ(笑)。高速バスに乗るまで少し時間があるので、ちょっと寄ってみました。気軽に飲めるところが気に入っています。晩杯屋の存在は以前、友人に教えてもらいました。安いし、おいしいし、提供も早いしで時間を潰すにはもってこい。自分はネギ天(130円)が好きです。あとは、やっぱり、生ビールでしょう!
▲常連客Cさん(=写真右)の場合
今日はね、はまぐりの酒蒸し(310円)を頼みました。岩下のらっきょう(150円)とチーズカリカリも毎回頼みます。晩杯屋は、やっぱり酒がうまいよ。だって、焼酎が宝酒造のものでしょう。だからね、臭くないの。酒が。え、写真も撮るの? いいよ。じゃあ、一緒に撮ろーよ、せっかくだから!
*
取材にご協力いただいた常連客のみなさん、新宿東口店の店員さん、ありがとうございました!!
(※メニューと価格は2025年5月時点のものです)
▲晩杯屋新宿東口店の外観。テラス席もあるぞ!
▲店員のみなさんの笑顔に会いに行こう!
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https://active-source.co.jp
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