9月7日(水)に発売した2枚組アルバム『GOLDEN TIME』が好評の奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。「Vol.1~2」では、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団がニューアルバムの内容やバンド結成秘話を自由奔放かつユーモアたっぷりに話す。「Vol.3」では、奇妙礼太郎のソロインタビューを公開する。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団(きみょうれいたろう・とらべるすいんぐがくだん)。
2008年結成。関西を中心に全国でライブ活動を行なっている。口コミによる知名度の増加に加え、人気DJのクボタタケシが10年発売のシングル『機嫌なおしておくれよ』をミックスCDで使用したことで、一躍注目を浴びる。これまでの作品にアルバム『キングオブミュージック』など。
※写真後列左から、トミー(Tro)、サワノ(Key)、文博信(Key)、キツネうどん(Perc)。中列左から、山藤卓実(Tp)、増川紀子(A.Sax)。前列左から、手島幸治(Dr)、棚瀬祐也(Tb)、シオミ(Gt)、PEPE安田(Bs)、奇妙礼太郎(Vo)
取材・文=石川裕二(石川編集工務店)
写真=石川裕二、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団提供(LIVE)
1.「アルバム『GOLDEN TIME』」(9/9公開)
2.「バンド結成秘話」(9/9公開)
3.「奇妙礼太郎ソロインタビュー」(9/16公開)
ソロとバンドの“音”
2つの世界観を表現したニューアルバム
――9月7日(水)に、ニューアルバム『GOLDEN TIME』が発売されます。「奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 SIDE」と「SOLO SIDE」の2枚組となっていますが、どのようなアルバムに仕上がっていますか?
(※キツネうどんさん、山藤さん、手島さんはインタビューを欠席)
安田「うーん、むっちゃ難しい。そう言われると、考えたことないなあ……。」
――思ったまま言っていただければ結構ですよ。
安田「いい感じのアルバムになってます(笑)」
博信「『奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 SIDE』のほうは、ライブ感を感じてもらえるような、ハッピーなサウンドに仕上がっています。」
奇妙「いつでも就職できるなあ。そういう受け答えできるんなら。よう思いつくなあ……。」 ※博信(パクシン)さんは学生
安田「全体的には、楽しく録音できたことが一番かな。あと、ドラムのてっしー(手島)が頑張ってます!! うん。てっしー頑張った!!」
――アルバムタイトルの由来を教えてください。
奇妙「思いつきですね。響きがいいというか。」
サワノ「奇妙さんが決めたんでしたっけ? 僕が知らない間に決まっていて……。」
奇妙「そうそう。『もう、今日明日ぐらいに決めなダメです』みたいなメールがきて、じゃあ……って。」
博信「前にも何かで使ってませんでしたっけ、このタイトル。」
奇妙「言うなや~。」
一同「(笑)」
――バンドSIDEとソロSIDE、2枚のCDではどのような違いがありますか?
奇妙「バンド側は、パクシンが言ったようにライブ感を感じてもらえると思います。ソロのほうでは、いろんな人といろんな人の曲をやったり……。」
――発売元である「Grand Gallery Japan」のサイトでは「石井マサユキ(TICA)、井上富雄、GENTA、渡辺タカヒロなど、日本を代表するメンバーとのバンドサウンドと自身の弾き語りで表現するソロ・サイド」と紹介しています。
奇妙「そうですね〜。そう書いといてください!(笑)」
「うちらは学祭バンド」
お客さんと楽しめるライブがしたい
――『東京黎明ノート』を見て、皆さんを初めて知る人も少なくないと思いますが、客観的に見て、「奇妙礼太郎トラベルスイング楽団」はどのようなバンドだと思いますか?
増川「学祭バンド!」
シオミ「……そんな感じです(笑)」
――「とにかく楽しく!」ということでしょうか。
安田「なんというか、学祭であり、夏休み(笑) ちなみに、彼(トミー)は今日初めてトロンボーン吹いたんですよ。」
――え、初めてですか!?
トミー「ノリで……。」
一同「ノリでなんとかする!(笑)」
安田「ハーフだし、トロンボーン吹いてたらカッコイイでしょ!」
――なるほど……。現在はバンドとして、月に10本前後ライブを行っていますが、ライブの時に意識していることは何かありますか?
一同「うーん……。」
――たとえば、「お客さんが楽しめるような」とかでしょうか。
安田「お客さんが楽しめるようにしたいです!」
奇妙「出た、オウム返し! 飛んで来たボールそのまま返しよった!!」
一同「(笑)」
博信「でも、本当にその通りだと思います。お客さんが一緒に楽しく歌えるようなライブにしたいし、毎回そういうノリになっていると思います。」
――奇妙さんはソロとバンドの両方でライブを行なっていますが、その違いはどのように感じますか?
奇妙「あ~、全然違いますね。」
――たとえば、どういう部分でしょう。
奇妙「え! そう言われるとなんやろ。」
安田「バンドは楽しい感じですよ。皆で盛り上がってワー、みたいな。ソロの時は楽しいというよりは、グッとくる感じですね。」
――ああ、聴かせるライブというか。
奇妙「小遣いを……。」
一同「なんてこと言うてんねん!(笑)」
奇妙「小銭稼ぎに……。」
博信「冗談でもオファー減りますよ! 個人的には、バンドよりもソロのほうが奇妙さんの歌が素直に出ているなあ、と思います。」
奇妙「それ採用! 冗談はおいといて、そんな感じですね。」
奇妙礼太郎『GOLDEN TIME』
収録曲
(Disc1_SOLO SIDE)
1.君が誰かの彼女になりくさっても
2.機嫌なおしておくれよ
3.イルミネーション
4.めまい
5.45回転
6.サン・トワ・マミー
7.天王寺ガール
(Disc2_奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 SIDE)
1.INTRO
2.タンバリア
3.機嫌なおしておくれよ
4.このすばらしき世界
5.NEW YORK
6.オー・シャンゼリゼ
Bonus Track.ルージュの伝言
定価:2500円(税込)
発売元:Grand Gallery Japan
発売日:2011年9月7日
【ライブ情報】
「祝!奇妙礼太郎生誕35周年記念式典! 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団ワンマンLIVE」
2011年9月12日(月)大阪BIG CAT
開場 / 開演 19:30
料金:前売 2500円 / 当日 3000円(ドリンク代別)
出演者:奇妙トラベルスイング楽団 / DJ YOGURT(UPSETS)
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「奇妙礼太郎 GOLDEN TIME 発売記念ライブ」
2011年9月23日(金・祝) 代官山UNIT
開場 / 開演 17:00
料金:前売り 3000円 / 当日 3500円(ドリンク代別)
出演者:奇妙礼太郎<石井マサユキ(Gt) / Watsui(Ba) / GENTA(Dr) / 渡辺タカヒロ(Key)>、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、吾妻光良トリオ+1、クボタタケシ、DJ YOGURT
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