編集者・石川裕二の超個人的サイト

FEATURE —特集—

注目のライブペインティングパフォーマー・近藤康平
4月6日まで中目黒で個展「colormemory」

kondo_kohei

中目黒の「ギャラリー*ジィオデシック」では、4月6日(日)まで、ライブペインティングパフォーマー・絵描きとして活動する近藤康平の個展「colormemory」が開かれている。新作約40点の展示販売をしており、ジュエリーブランド「GÉODÉSIQUE(ジィオデシック)」とのコラボレーション作品や鉄サビによるアート作家とコラボレーションしたユニークな作品などを展示。5日(土)19時からはクロジージングパーティーを開き、ライブペイントを行う。

近藤康平は、NHKネットコミュニケーション小説『雲をつかむ少女』の挿絵を担当しているほかにも、ファッションブランドとのコラボレーション、CDジャケットや書籍の装丁、舞台美術など、幅広い活動で注目を集めるアーティスト。作品の大部分を、筆ではなく自らの手・指を使って描き上げるのが特徴だ。

なかでも、音楽に合わせて即興で絵を描くライブペイントは同氏の代名詞。ミュージシャンが生演奏をするかたわら、自らの背丈ほどある大きなキャンバスに向かい、時にダイナミックに、時に繊細に、筆と化した“手”を動かしていく。これまでに、坂本美雨や木暮晋也、原田茶飯事、樽木栄一郎などさまざまな音楽アーティストと共演してきた。

「もともと音楽がすごい好きで、友人のバンドマンと『“音楽”と“絵”で何か一緒にしたいね』と話したのがきっかけでした。当初は、自分はステージに立たずに作品をステージに投影する形で考えていたんですけど、機材などの準備ができないまま当日になってしまって『ごめん、ライブペインティングで!』って(笑)。でも、やってみたら、すごい楽しかったんです。特別な機材も技術もいらなくて、おっきいキャンバスを用意して描けばいいだけ。大きい絵を描くことの単純な楽しさと、(曲に合わせて即興で描くことから)自分でもどんな絵が現れるのかがわからない——それをお客さんと共有できるのが楽しくって。共演するミュージシャンの方によって、作品の雰囲気が全然違ってくるんですよ」

筆を使わず、手・指で絵を描く独特のスタイルはライブペインティングから生まれたもの。最初のライブペインティングでは筆やペンを使っていたが、2回目からは手で描くようになった。

「僕は、音楽を聴いて浮かんだ景色を絵に描いているんですが、途中で曲の雰囲気が変われば、その景色も変わっていく。その時、筆だと動作がワンテンポ遅くなってしまうんです。筆のほうがきれいなラインにはなるんですけど、身体性が断然ちがいますし、何より“ダイレクト”に描けるということが、僕にとっては重要。それは観ているお客さんにとっても同じだと思っていて」

自らの手で描くスタイルは、ライブペインティングだけではなく、展示作品でも同じ。細かいモチーフを描く時こそ筆を使うが「なるべく自分がコントロールしていないものを作品に出していきたい」と話すように、手や指を使って無作為に絵の具を広げる。そして、絵の具の軌跡が描いた“模様”から浮かび上がった景色を作品として完成させていく。それらは、強さと優しさが共存した“自然”を思わせる仕上がりだ。

「自然が与えてくれる感情は強力で尊いもの。海を見た時に感じる快感、空を見た時に感じる懐かしさ、森の中にいる時の心地よさ。直接描くものではなくても、常に根底に流れているものです」——同氏は、大学院で森林学を専攻していた。今回の個展「colormemory」では、一つひとつの“色が持つ記憶”がテーマ。「ファッションや音楽のように、気軽に買える絵の在り方でいたい」という同氏の意向から、小さいサイズの作品は1万500円から販売している。

会場に足を運び、原画をその目で見ることについて、同氏は次のように話す。

「大きい絵にはモニターでは感じられない迫力がありますし、絵を見ていると、その作品の中に入り込める瞬間がある。それはやっぱり、現実の絵の前に立たないと感じられない感覚ですし、それこそが生で絵を見る醍醐味です。あと、原画を見ることは“ライブ”のようだなと思っていて。たとえば、会場の光の射し方一つで絵の印象が違ってきますし、絵を見る前日に起きた出来事やそれによる感情の変化で絵の見え方が変わる。いろいろなものがリンクした上での展示体験なんです」


kondo1

kondo2
展示会場の様子

kondo3
ジュエリーブランド「GÉODÉSIQUE(ジィオデシック)」とのコラボレーション作品。新宿伊勢丹内の同店で販売している

 



【近藤康平 個展「colormemory」】

<会期>
4月6日(日)まで(12:00~18:00)
※月曜定休

<クロージングパーティー>
19:00オープン、19:30スタート
ゲスト:ショコラ&アキト、清水ひろたか
DJ:荒川聡
VJ:土井昌徳
料金:3000円(当日3500円)
定員50人、軽食・ドリンク付き

予約は「名前」「希望参加人数」を明記の上、下記メールアドレスまでご連絡を。
geo-info@geodesique.co.jp

<会場>
ギャラリー*ジィオデシック
東京都目黒区青葉台2-16-7
http://www.geodesique.co.jp

近藤康平オフィシャルサイト


>TOPページに戻る

RANKING —人気の記事—

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

CATEGORY

RELATED