“オトナ女子へのメッセージ”をテーマにしたニューアルバム
『LiFEWORK』を5月29日にリリースしたkainatsu(かいなつ)さん。
このアルバム、とってもすてきです。
実は他の媒体の仕事で『LiFEWORK』について
取材させていただく機会があったんですが、
取材が終わってからもずっと聴いています。
ドライな話をしてしまえば、取材が終われば、
別に音源を聴く必要ってないんですよね。
取材のために聴くわけですから。
でも、そういう部分を飛び越えて、
人に届くアルバムなんだと思います。
伸びのある歌声が心地いいし、
音の中から浮かび上がった歌詞がスーッと入ってくる。
そして、心の琴線を揺らすんです。
まずは下にあるPVをポチッと再生していただくか、
リンク先にある全曲試聴で曲を聴いていただいた上で、
インタビューを読んでいただくのがいいのかな、と。
数千字の原稿よりも、楽曲の一小節のほうが説得力を持っています
——記事をつくる自分がそう言い切る気持ちになれるのだから、
本当にいいアルバムなんだと思います。
一人でも多くの方に、この作品が届きますように。
(石川)
※全曲試聴はコチラから
——ニューアルバム『LiFEWORK』は、“オトナ女子へのメッセージ”がテーマになっています。ヘアケアブランド「BEASHOW by Noz」のCMソングとして話題になった「凛ダンス」をはじめ、収録されている11の楽曲にはそれぞれのストーリーがあって、女性が持つさまざまな葛藤や悩みが描かれていますね。
私自身、今年が20代最後の年になるんですが、
いろいろな思いを抱える同年代の女の子たちの横に並んで、
“今”を一緒に駆け抜けていきたいという気持ちが強くあって。
『LiFEWORK』は、そんな思いを込めたアルバムになりました。
歌詞に書いていることのきっかけは
自分自身が感じたことだったりもしますが、
曲の中には必ず主人公の女性がいるんです。
「何歳ぐらいの女性で、どんな性格で、
どんな仕事をしていて、どんな恋愛をしているか」というのを
最初に決めてから曲をつくっていくことが多いので、
一つひとつの曲を短編小説やエッセイ、
映画を観ているような感覚で聴いてもらえると思います。
——楽曲が持つ音の心地よさはもちろん、歌詞がとてもすてきだと思いました。タイトルトラック「LiFEWORK」の「わたしを生きる事が わたしのライフワーク」という歌詞が象徴的ですが、全編を通して「今を認めて、受け入れようと前に進んでいく」。そんな力強さと優しさにあふれているように感じました。
ありがとうございます。
「わたしを生きる事が わたしのライフワーク」という言葉は、
録り終えた曲を聴きながら「自分はこの曲たちを通して、何を伝えたいのか」と
考えていた時に浮かんできたものなので、
それがどの曲にも共通しているんだと思います。
実は、今回のアルバムは最後までタイトルが決まらなかったんですけど、
その言葉からアルバムタイトルが決まり、タイトルトラックも生まれたんです。
——移籍を経てリリースされる『LiFEWORK』は、3年4ヶ月ぶりのアルバムとなりましたが、前作との変化をどのように感じていますか?
震災(東日本大震災)が起きてから、
自分の考え方がすごいシンプルになったんです。
たとえば、今までは曲をつくる時に
「こういうサウンドでやりたい」とか
「どういう風に見られたいか」とか、
いろいろなことを考えすぎてしまって。
でも、震災が起きたことで、
「自分にとって本当に大事なものって、なんだろう」と
改めて考えさせられたんです。
私に限らず、多くの方がそうだったと思うんですけど。
そこで思ったのは「大事なものって、多くなくていいな」ということです。
私の場合はそれが音楽であり、それを聴いてくださる人、
周りにいてくれる人、これから出会う人たちで。
それらを大切にしていきたいと思ったんです。
そこから、歌うメッセージが変わっていきました。
“今”という瞬間をこれまで以上に大事にしたり、
“今”を生きる自分をどうすればもっと好きになれるかな、と感じたり。
そのためにはもっと自分と向き合うことが必要で、
自分と向き合うためには目の前にいる人とも
ちゃんと向き合わなければいけないな、とか。
すごいシンプルなことなんですよね。
それが歌詞やアルバムのアレンジにも表れていると思います。
——「自分と向き合う」ことで、『LiFEWORK』が生まれたんですね。
今回のアルバムをつくることで「私のライフワークは音楽だ」と、
改めて認識することが出来ました。細かいことやスタイルなどにとらわれず、
今の自分の正直な言葉・今を生きるみなさんが必要としている言葉を
しっかり感じ取って、それを音楽にしていきたいです。
『LiFEWORK』はそのタイトルのように、
長く聴いていただける1枚になりました。
1年後、3年後——タイミングによって響く曲がちがってくると思うので、
みなさんのライフに長く寄り添える作品になれればうれしいです。
ープロフィールー
kainatsu(かいなつ)
2年間のインディーズ活動を経て、2006年11月「下北沢南口」(「甲斐名都」名義)でメジャーデビュー。以後、精力的なライブ活動のほかにも、ラジオパーソナリティとして活動している。
http://kainatsu.jp/
ーリリースー
『LiFEWORK』
2013年5月29日発売
初回限定盤(CD+DVD)\3,500- Delicious Deli Records UICV-9029
通常盤(CD)\3,150- Delicious Deli Records UICV-1027
【収録曲】
1.凜ダンス(「BEASHOW by Noz」 CMソング)
2.しあわせのレシピ(「2013世界の菓子まつり」 CMソング)
3.ツヨガールシンドローム
4.ダンスはNO REASON
5.facebookとチューインガム
6.Dearマッサカ様
7.melancholy
8.愛すべき君のグレーゾーン
9.いつかの春のメロディー
10.ワールドレコード
11.LiFEWORK(アピタ・ピアゴ「フランダースリネン」TV-CM タイアップ)
【DVD(初回限定盤)】
愛すべき君のグレーゾーン(PV)
ツヨガールシンドローム(PV)
facebookとチューインガム(PV)
ーライブー
「kainatsu LIVE 2013 〜 It’s my LiFEWORK 〜」
日時:2013年7月7日(日)open 17: 00 start 17:30
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
料金:前売¥3,500(税込/D別/全席指定)
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888