イラストレーター 彩インタビュー

昨年開かれた第1回「今、イラストレーターアートがおもしろい」展に参加したイラストレーターの彩(さい)さんに、同展示会で感じたことや来場者の反応をお伺いしました。また、19日から開かれる第2回「今、イラストレーターアートがおもしろい」展に参加することへの思いや、「BlueRoses」としての活動の展望についてもお話しくださっています。

【彩 プロフィール】
1973年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学日本画学科卒。京都四条派精華会三代目田中玉紅の元で古典日本画技法を学ぶ。 2003年日本橋三越にて初展示会。2006年よりストリートファッションイラストレーションをメインにしたイラストレーターとして活動を始める。 彩音インターナショナル代表取締役社長。イラスト関係の 出版・イベント企画・展示会企画等、国内外で幅広く活動。ニューヨークでの企画経験多数。主な実績は、角川書店の書籍表紙など。
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普段とは違う客層の方に絵を見てもらえた
イラストレーション楽しむカルチャーを根付かせたい

――彩(さい)さんは、昨年開催された第1回「今、イラストレーターがおもしろい展」に参加しました。当時の反応や手応えをどのように感じていますか?

これまでイラスト作品の展示を見たことがない層の方々に楽しんでもらえた、という印象です。イラストレーターの描く絵は基本的にわかりやすいので、一般の人はもちろん、コレクターにも通じるような受け入れやすさや、エンターテインメント性があるのだと思います。1回目の展示に見にきてくださったコレクターの中には、お気に入りの作家(作品)と出会えて、その後の展示会に足を運んで何枚も絵を購入なさっている方もいます。

こういうご縁は、一回作品を見てもらわない限り生まれません。少なくとも、これまでイラストの展示会にコレクターが足を運ぶことは、ほぼありませんでした。そういう点において、「今、イラストレーターアートがおもしろい」展は、普段イラストの展示会を見ることがなかった人たちに見てもらえるほかにも、これまでお会いすることができなかった方たちとの繋がりが生まれる、貴重な機会だと思っています。

――私は編集者という仕事柄、イラストレーターの展示会に足を運びこともありますが、同業者による来場が多い印象です。

そうですね。やはり、一般の方の目に触れる機会が少なかったように思います。そういう部分を払拭(ふっしょく)しようと、僕は「『ガールズイラストレーション』の代名詞的な存在を目指し、業界全体の底上げを図る」ことを主旨に活動するイラストレーター集団「BlueRoses(ブルーローズ)」に所属しています。所属メンバーのイラストレーターはいわゆる「商業アート」として、仕事で絵を描いていますが、「一つのエンターテインメントとして、オリジナル作品を見てもらいたい」という意識を持っている人たちです。

そして、娯楽を意味する「エンターテインメント」というからには、同業者だけではなくて、一般の人々の目に触れて楽しんでもらわなければ意味がありません。2009年の発足以来、西武渋谷店や新宿マルイワンなどで展示会やグッズ販売などを行い続けてきましたが、徐々に反響が出てきて、ようやく活動の手応えを感じてきたところです。

――そうした活動の先に彩さんが目指しているのは、どういう将来なのでしょう。

インテリアを買うように、イラストレーションを買って楽しんでもらいたいですね。部屋の壁に飾って季節ごとに絵を掛け替えたり、遊び心があっていいじゃないですか。生活の中に、「イラストレーションを飾って楽しむ」というカルチャーを根付かせたいです。そういう意味では、「今、イラストレーターアートがおもしろい」展主催の山本先生と同じ思い。前回以上に、コレクターの方にも一般の方にもイラストの魅力が広まればうれしいです。

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